男性が育休取得した場合のメリット・デメリット

子育て 育休

男性の育休取得の意向確認の義務化が2022年4月より開始されます。でも、周囲で育休取得している方がいなくて、参考になる意見がないというのが実情ではないでしょうか?

そこで、2018年に3ヶ月、2021年に7ヶ月の育休を取得した私が育休取得のメリット・デメリットを解説します。

メリット

  1. 妻との絆が深まる
  2. 子供の成長を間近で確認でき、父親としての自覚が芽生える
  3. 希少価値が高まる

1つ1つ説明しますね。

妻との絆が深まる

もう、これが一番です。

みなさん奥様のこと好きですか?

私は、大好きです。妻のおかげで、毎日ゴキゲンに生活できています。

育休を検討されている皆様なら、きっとラブラブだと思います。

しかし、ラブラブな皆様に残酷なデータをお示しします。

見ていただきたいのは、青い点線になります。出産直後に、愛情が回復するグループと低迷するグループがあります。

この差は、なんでしょうか?

それは、

乳幼児期に二人で子育てしたかどうかです。

二人で子育てした実感のある女性は、夫への愛情が回復します。

しかし、二人で子育てしないと愛情は回復しないのです。

いかがでしょう?

私は、このデータを見たときにゾッとしました。

子供が産まれた瞬間、夫婦はパパママになり、愛情がなくなるなんて。

また、産後の女性のホルモンバランスの変化も愛情の変化を裏付けるものとなっています。

産後の女性は、「オキシトシン」というホルモンが大量に分泌されます。

「オキシトシン」が分泌されることで子供への愛情が強まり子供を守る母へと変化するのです。

そして、「オキシトシン」は攻撃性を高めることも分かっています。

攻撃の対象は、育児に協力しない夫です。

愛情を失うどころか、攻撃の対象になるとは。

よく親鳥が巣に近づく、人間などを威嚇するシーンがありますが、人間も同様のようです。

我が子を守るためなら、愛していた夫であっても攻撃できる。女性は、強いですね。。

ただ、安心してください。

子供を守る母は、全ての夫に対して敵意を剥き出しにするわけではありません。

あくまで、育児に協力しない夫です。

裏を返せば、育児と向き合いホルモンバランスの変化した妻をサポートする夫になれば、強力な関係性が築けます。

そのため、乳幼児期の育児休業を取得し、夫婦二人で子育てをする時間を作ることが大切です。

大切な人と一生愛のある関係を構築するためには、二人で育児をする必要があります。

私は、一人目の育休が終わった後に妻に

「愛情子供に移った?」

と聞くと

「子供は愛しくてたまらないけど、一番好きなのはジョーだよ」

と嬉しいお言葉を頂戴しました。

ちゃんと奥様のことを愛してサポートすれば、子供に愛情は取られません。

一緒にがんばりましょう。

子供の成長を間近で確認でき、育児をすることで父親としての自覚が芽生える

これは、皆様想像しやすいのではないでしょうか。

子供の成長は、本当に想像以上に早いです。

特に新生児〜乳幼児期は、1週間もすると別人になります。

気付くと、ハイハイして、歩いて喋り出します。本当にあっという間です。

1日1日の成長を父親自らの目で確認し実感するのはとても楽しいです。

しかし、新生児は何もできません。

おっぱい飲むことも一人ではできません。

寝返りも打てないため、寝ている間も注意する必要があります。

夜静かに寝て朝までぐっすりなんてことはありません。

2、3時間起きに泣き出して、オムツ替えて、ミルク与えて、泣き止まなければ抱っこして寝かしつける。

寝かしつけたと思って、布団に置いたらまた泣き出す。

そうこうしているうちに、3時間経過しミルクの時間になる。

そして、朝を迎える。

正直、いつ寝るんだという状況になります。

ちなみに子供が生まれる前に職場の先輩に、夜泣きどうですか?と聞くと

寝れないから、別室で寝てるから気にならない

とのこと。

なるほど、次の日仕事ですからしょうがないですね。

ただ、個人的にはやはり寂しいなと思うわけです。

育休取らない選択もお二人の意思なら問題ないと思いますが、全て奥さんに任せっぱなしはまずいと思います。

愛情を失うことにつながります。

子育ては、夫婦二人共同でするものだと思います。

夫婦で話し合って、それぞれの役割を決めることが重要だと思います。

ちなみに、私は長女が誕生した時の育休期間(誕生〜3ヶ月)の主な役割は下記の通りです。

  • 出産と母乳→妻
  • それ以外→私

妻の役割小さいと思われたでしょうか?

そんなことはありません。

なぜなら、妻は妊娠期間10ヶ月に加え、壮絶な痛みを伴う出産。

さらに、産後8週間までは産褥期と呼ばれ様々な症状が襲い掛かります。

産褥期は、安静にしているのが一番です。

出産の役割を男性は変わることができません。

それなら、せめて安静にすべき産褥期になるべく妻に休んでもらおうということです。

それでも、女性の大変さの100分の1にも達していないと思っています。

また、育児を積極的に行うことで自分が父親になった自覚が芽生えます。やはり、男性が父親としての自覚が芽生えるのは、実際に育児をしてからだと思います。何もできない子供を抱っこしながら、この子のために頑張ろうという自覚が芽生えます。

大きくなってからでは経験できない子育ての辛さを体感するいい機会だと思います。

希少価値があがる

これはおまけですが、育休取得後に強く感じたことなので紹介します。

男性の育休取得が注目されていますが、周囲に取得された方はいますでしょうか?

いたとしても少数派だと思います。

誰も取得していないから取得しにくい。

育休が進まない理由の1つだと思います。

そんななか、会社で男性育休第1号になれば社内での注目度も増すのではないでしょうか?

会社としても、男性の育休取得者が増加すれば、男性でも育児休業が取得可能な会社として社外にアピールすることができます。

育休が取得しやすい会社は、近年様々な媒体で特集が組まれています。

どの企業も優秀な人材を確保するためには、福利厚生の充実やライフワークバランスの充実が必要になっていますので、育休取得者を増やしたいと考えている会社経営者は多いと考えられます。

ですので、勇気を振り絞って育休取得を検討していることを身近な上司に相談してみて下さい。

ここまで、育休取得のメリットを述べてきました。以下では、デメリットを記載します。

デメリット

  1. 収入(給料)減少
  2. 昇進に影響が出る可能性がある

収入(給料)減少

最大のデメリットは、収入(給料)の減少です。

育休は、休暇ではなく休業です。そのため、会社から一切給料は出ません。

そんなに貯金ありません。育休は諦めます。とお考えの皆様、お待ちください。

育休期間中は、国から育児休業給付金が支給されます。支給額は下記の通りです。

・育児休業開始から180日:
[休業開始時賃金日額(※)×支給日数]×67%
・育児休業開始から181日目以降:
[休業開始時賃金日額(※)×支給日数]×50%

(※)休業開始時賃金日額は、育休開始前6ヶ月間の賃金平均

上記に加え、さらに社会保険料も免除になります。

大体、育休が半年程度であれば手取り給料の8割ほどが支給されます。

ただ、上限があり育休開始から180日までは、304千円。以降は、227千円となっています。

さらに、最初の給付金の支給日は育休開始日の3ヶ月後になります。

2回目以降は、1回目の支給日から2ヶ月後になります。

そのため、全くの貯金なしで育休を取得すると破産します。

もちろん、0円は少数派だと思いますが3ヶ月間全く収入がな苦なるとなかなか生活は苦しくなる人も多いのではないでしょうか?

育休取得前に、必要な貯金額を計算しておくことが必要です。

また、収入が減少しても赤字にならないような家計の見直しも必要です。

ただ、一切仕事せずに給付金がもらえるのですからありがたい制度であると思います。

私は、正直給付金の上限額をもらえる程度の給料でしたので、手取り額は大きく減少しました。

ただ、支出は元々多くありませんでしたので、赤字になることはありませんでした。

家計の見直しはまた別途まとめます。

お金と育児の関係は切り離せないので、しっかりと問題を解決して、スッキリ育休を取得することをお勧めします。

昇進に影響が出る可能性がある

これは、正直、勤めている会社と育休取得期間によると思います。

私は長女誕生時に3ヶ月育休を取得しましたが、評価には全く影響しませんでした。

むしろ、管理職昇格試験時に育休を取得しましたとアピールし周囲と差別化に成功しました。

次女の時は、7ヶ月と長期で取得していますのでどうなるかは、復帰時にご報告します。

ただ、1年育休を取得した場合、1年程度同期から差をつけられるのはしょうがないと思います。

仕事していないので、仕事している人間と同じに扱えというのは無理があるかなと感じております。

これも、男性の育休取得が当たり前になると全員遅れる事になり、結果差がつかなくなりますね。

我が子が大きくなる頃にはそんな時代になっているといいなぁと思っております。

しかし、復帰後にしっかりと成果を出せば会社としても評価せざるを得ないと思います。

もし、不当な評価を受ければ弁護士に相談しましょう。

居心地が悪くなれば、ご自身のスキルを正当に評価してくれる会社に転職すればいいと思います。

ただ、育休により不当な評価したことが外部に漏れれば会社の評価が落ちるため、可能性は高くないと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。男性が育休を取得した場合のメリット・デメリットをまとめてみました。私自身、大好きな妻と過ごす時間が欲しかったので育休取得を選択しました。

ただ、価値観は人それぞれなので育休取得が絶対必要だとはいいません。

でも、大好きな奥様ときちんと会話して下さい。奥様の希望と、ご自身の希望をぶつけ合って後悔のない選択をできることを願っております。そうすれば、奥様の愛情も産後大きく減少することはないと思います。一方的な、男性側の意見ではなく夫婦としての意見を形成するためにこのブログが一助になれば幸いです。

仕事と家庭どちらも大事で決められないよ。というかたも多いと思いますので、「パレオな男」というブログで紹介されている「パーソナルバリューテスト」というのを実施することをお勧めします。

「最高の体調」のボーナストラック編#2:「パーソナルバリューリスト」
アラフィフ男がアンチエイジングについて考えるブログです。

私の価値観1位は家族でした。家族のために何が最適解なのか、それはぜひ奥様と相談して決断下さい。

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